探偵・興信所の利用を検討している方の多くがインターネットで探偵社を探します。その際、多くの方が「探偵社が多すぎて、どの探偵社に依頼すれば良いのか分からない」と感じるのではないでしょうか。

探偵社選びを間違えれば数十万、場合によっては数百万のお金をドブに捨てることになります。ですから探偵を利用する前に、探偵社の良し悪しを見極める為の情報をしっかりと確認することを、強くお勧めいたします。

本記事では探偵社の利用を検討している方々へ向けて、探偵社選びに失敗しない為に必要な情報や知識、判断基準などについて解説いたします。

探偵に関する相談・トラブル

探偵の選び クレーム

探偵社選びに必要な情報や知識をお伝えする前に、国民生活センターに寄せられた探偵社に関しての相談件数を見ていただきたいと思います。

  • 2001年:974件
  • 2002年:1301件
  • 2003年:1375件
  • 2004年:1624件
  • 2005年:1665件
  • 2007年6月1日:探偵業の業務の適正化に関する法律施行
  • 2011年:1685件
  • 2012年:2010件
  • 2013年:1734件
  • 2014年:3199件
  • 2015年:4305件
  • 2016年:7680件
  • 2017年:1679件

上記の通り、少ない年で1000件弱、多い年で7000件を超える相談が国民生活センターに寄せらました。

2007年の6月1日に探偵社の業務運営・個人の権利利益の保護を目的として「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行されましたが、以降も相談件数は減っていません。

2014年から2016年にかけて相談件数が大きく増えていますが、ちょうどこの頃にアダルトサイトや投資関連の詐欺が横行していた為と思われます(アダルトサイトや投資詐欺会社から、お金を取り戻すと謳う探偵社が多くのトラブルを引き起こしていました)。

アダルトサイトや投資詐欺に関して大々的に注意喚起がなされたことで、2017年には探偵・興信所のトラブルも大きく減りました。しかし、それは前年までが特別だっただけで、探偵・興信所のトラブルが減ったと見なすことはできないでしょう。

2017年を見れば1日に4~5件の相談が寄せられていたことになります。トラブルが起こってもほとんどの人は泣き寝入りしていることを考えれば、1日に数十件のトラブルが起きていてもおかしくはありません。

探偵を利用する方の数は他のサービスに比べれば極少数です。そう考えれば、トラブルや苦情が発生しやすい業種であると言えます。

探偵選びに必要な情報・知識

では、ここからは具体的に探偵選びに必要な情報をお伝えいたします。

探偵業の届け出

探偵の選び 届け出

探偵業を営むためには各都道府県の公安委員会に届け出を出す必要があります。前項でも少し触れましたが「探偵業の業務の適正化に関する法律」でそのように定められています。

公安委員会に届け出をした者には「探偵業届出証明書」が与えられます。「探偵業届出証明書」は事務所や相談室内の見やすい場所に掲示しなければいけません。探偵社に相談に行った際にはチェックしてみてください。

探偵業届出は探偵を選ぶ際の最低かつ絶対条件です。届け出を出さないで営業している探偵にあたってしまう可能性は低いと思いますが、万が一もありますので一応確認してください。

大手探偵と中小探偵の違い

探偵の選び方

探偵・興信所をインターネットで探していると「大手探偵社」という言葉を目にすると思います。全国展開する飲食店と個人の飲食店があるように、探偵・興信所にも様々な規模の探偵社があります。では大手探偵社と小中規模の探偵社の違いはなんでしょうか?以下に特徴を挙げてみます。

大手探偵社
大量の広告で集客(高額な広告費)
全国を対象として集客
高額な料金
調査員の能力がバラバラ

インターネットで探偵・興信所を探していると、やたらと目につく探偵社が何社かあると思います。そういった探偵社が「大手」や「準大手」と言われる探偵社です。「大手・準大手」探偵社は全国規模で集客を行っており、とにかく広告費にお金をかけているのが1つの特徴です。

全国に営業所を設置する会社もありますが、ほとんどがレンタルオフィスを利用しているようです。別にレンタルオフィスが悪であると言うつもりはありませんが、ただ単に会社の規模を大きく見せようとしているとしか思えません。

また料金が非常に高額です。1時間で4~5万円の費用を請求されることもあります。私が依頼者様からお聞きした話では7~8時間の調査で30万円の費用がかかったり、成功報酬制の浮気調査で250万円を提示された方もいました(高すぎて契約はしなかったそうです)。

調査員の質に関してはバラバラです。というのも大手探偵社の調査は、フリーの探偵や小中規模の探偵社が下請けでこなしていることも多いからです。当然、技術レベルには差が出ますし、調査に対するスタンスにも違いが出てきます。

小中規模探偵社
地域密着
大手の下請けをする探偵社もあり
大手の半額から1/5ぐらいの料金
稀に調査力の低い探偵社も

事務所の近隣エリアをメインに活動する地元密着型の探偵社が多く、高額な広告費はかけません。過去の依頼者様や弁護士からの紹介で調査依頼を受けることも多い。

料金が大手に比べて圧倒的に安く、大手の1/5ぐらいの料金で調査を依頼できることもあります。とはいえ、基本的に探偵・興信所の料金は一般的な感覚で見れば高く感じると思います。ですから、あくまでも大手探偵社と比較しての話であることを忘れないでください。

料金が安いからといって技術レベルが低いわけではありません。大手探偵社の項目でも書きましたが、大手探偵社は小中規模探偵社の下請けによって支えられています。つまり調査力に差はありません。むしろ小中の方が高いぐらいです。

良いことばかり書きましたが、勿論、全ての小中規模探偵社が良いとは言いません。開業したは良いが、仕事が取れずに廃業状態のような探偵社もあると思います。ホームページが全く更新されていない等、活動の痕跡が見られない場合は注意をするべきでしょう。

弁護士・警察OB・テレビはあてにならない

探偵 弁護士 元警察
  • 弁護士と提携しています
  • 当探偵社の顧問は元警察官です
  • テレビに出た事あります

上記を売りにしている探偵社がありますが、探偵社の良し悪しに全く関係ありません。

当たり前ですが弁護士や警察官にも良い人もいれば、悪い人もいます。近年だけでも弁護士や警察官の不祥事は何件も見つけることができます。優良であろうが悪徳であろうが、依頼者を紹介してもらえるなら名前を貸す弁護士もいるでしょうし、お金が貰えるなら元警察官でも名前を貸す人はいるでしょう。彼らは法律に詳しい分、自分の身を守ることに長けていますから、少しぐらい悪質な探偵社と付き合っても問題ないのです。

テレビも同じようなことです。テレビに出ている優良な探偵社もあるでしょうし、悪質な探偵社もあるでしょう。テレビ局は探偵の良し悪しなど把握していません。事実、当探偵社も何度かテレビ番組制作会社から問い合わせを受けています。それも、面識もないのにいきなりです。また、テレビではやらせも横行しています。私はやらせではない番組に出演した調査員と、やらせの番組に出演した調査員の両方を知っていますから、これは事実です。

探偵ランキング・口コミに騙されるな

探偵の選び ランキング 口コミ

インターネットでおすすめの探偵社を探したり、探偵社の比較サイトを探していると大量の「探偵ランキングサイト」があることに気が付くはずです。

「ランキングサイト」では調査力や料金などを比較して「おすすめの探偵社ランキング」を掲載していますが、これは全く信憑性のないランキングであることを知ってください。

こういったランキングサイトの順位付けには全く根拠がありません。探偵社に関するアンケートをとった訳でもありませんし、実際に探偵社に調査を依頼して調査技術レベルを確認している訳でもありません。

そもそも探偵社の評価に関する信憑性のあるデータなど無いのです。なぜなら探偵社に調査を依頼することは、一生の内に1回あるかないかだからです。ごく稀に2~3回利用する人がいるぐらいでしょう。ですから探偵社を比べることなど出来ないのです。

またランキングサイトを見ていると気付くことがあります。それはランキングされている探偵社が同じ探偵社ばかりということです。何故、同じ探偵社ばかりランキングされるのか。

「多くの人に認められているからランキングに入るのでしょ?」

そう考えてしまう貴方は既に騙されています。

同じ探偵社ばかりランキングされるのは、ランキングサイトを作成しているのがアフィリエイト報酬目的のアフィリエイターだからです。

アフィリエイトとはインターネット上の広告形態の一種です。成功報酬型広告とも呼ばれ、自身が運営するブログやホームページなどに設置した広告主の広告から、広告主のホームページに誘導したり問い合わせを発生させることで広告料を得ます。アフィリエイト広告を出しているのは大手探偵社数社だけですから、同じ探偵社しかランキングされないという仕組みです。

1回ホームページに誘導したり問い合わせをした時点で1万円から2万円ほどの広告料が発生するようで、こういった広告費も探偵社の調査料に上乗せされ、依頼者様が負担することになるのです。

中にはアフィリエイト以外のランキング・口コミサイトもありますが、アフィリエイトでないのなら、大手探偵社が広告会社に作らせた自作自演のホームページです。

探偵紹介サイト

ランキングサイトほど乱立しているわけではありませんが、インターネットで探偵社を探していると「探偵紹介サイト」「探偵見積もりサイト」もよく見かけます。

探偵専門の紹介・見積もりサイトは、ランキングサイトと大して変わらないと考えてかまいません。「いくつかの質問に答えると貴方に合った探偵社を紹介します」というスタンスのようですが結局は提携している探偵社2~3社を紹介されるだけです。

私が知っている紹介・見積もりサイトは調査料金の25%~50%を探偵社に要求します。つまり、紹介・見積もりサイトを経由して探偵社が調査依頼を受けた時に、契約した料金の25%~50%を紹介・見積もりサイト側に支払います(30万円の契約だったら75,000円~15万円)。

25%~50%の紹介料は、探偵側からしたら相当な負担で、これも依頼する側にのしかかります。また、中には探偵・興信所が自社で運営している紹介・見積もりサイトもあります。所謂、マッチポンプです。

料金・費用が曖昧な探偵は除外

探偵の選び 曖昧な料金

探偵社を探している人にとって料金は非常に重要な要素です。これは利用者側も探偵社側も共通の認識だと思います。にも拘らず、ホームページ上に具体的な料金・費用の提示がない探偵・興信所があります。

料金を提示できないということは、提示できない理由があるのです。理由はいくつかありますが、1つは単純に料金が高いから。「1時間4~5万円」「成功報酬200万円」なんてホームページに書いていたら誰も問い合わせません。

もう1つはお客によって料金を決めたいから。「裕福な依頼者様からは200万」「あまりお金がなさそうな依頼者様からは80万円」基準となる料金設定はあってないようなものです。

断言しますがホームページに具体的な料金が提示されていない探偵社は選ぶ価値がありません。また、電話でのお問い合わせの時点で、料金に関して納得のいく説明ができない探偵社も同様です。「会って詳細をお聞きしないと」などと言う探偵社は信用なりません。

また、料金は後払い制の方が安心でしょう。悪質な探偵社からお金を取り戻すのは非常に難しいです。

料金吊り上げの常套手段

探偵の選び方 料金

浮気調査や素行調査は通常1~2名の調査員で行います。ほとんどの調査は調査員2名が基本だと思いますが、短時間の尾行や難易度の低い調査は1名で行うこともあります。

まともな探偵社であれば尾行調査は1~2名で十分というのが共通認識ですが、悪質な探偵社は1~5名で調査をすると言います。依頼者様に難易度の高い調査であると説明し、調査員を増員するのです。勿論、増員した調査員の分、料金は高くなります。しかも、調査員3~5名で調査を行いますと言いながら、実際には1~2名で調査を行うようなことが横行しているのが現状です。

3名以上の調査員が必要となる例
3ヵ所以上の出入口がある建物で、全ての出入口から出入りする可能性が高い場合(2ヵ所以下に的を絞れない場合)
一度バレてしまった浮気調査などを、別の探偵社に依頼した場合
早朝から深夜まで、長時間の徒歩尾行が必要な場合

上記のように、調査員が3名以上欲しいと思うこともあるのは事実です。しかし、4名以上の調査員が必要なのは本当にごく稀です。

貴方が尾行したい人物が大企業の重役や政治家、芸能人であるなら別ですが、一般人であれば9割の調査を調査員1~2名でこなせます。探偵・興信所との面談の際には、調査員の人数についてしっかり説明を受けてください。少しでも納得がいかないのであれば、契約する必要はありません。

調査結果に変わりはない

探偵の調査は真実を追求するものです。料金が高かろうが安かろうが、しっかり調査をすれば導き出される結果は同じ。高いお金を払う意味はありません。

ブランドのバッグや有名メーカーの車は、高くても所有欲を満たしたりステータスになったりします。しかし、大手と言われる探偵社に高いお金を払っても満足感やステータスは得られません。

結局、大手探偵社の仕事は中小探偵社が下請けでこなしているのです。ならば、最初から中小探偵社に調査を依頼したほうが断然お得なのです。

最低3社ぐらいの話を聞こう

探偵の選び方 問い合わせ

本記事もそろそろ終わりです。

ここまでの内容を考慮して最低でも3社ぐらいは問い合わせをして話を聞いてみてください。

探偵社の規模を気にする必要はありません。私は絶対に大手探偵社はお勧めしませんが、一度話を聞いてみるのも良いかもしれません。ただし、絶対にすぐ契約するようなことはしないでください。

地元に探偵社があれば候補になるでしょう。最寄りの都市で探偵社を探すのも良い選択だと思います。自分の目で見て、耳で聞いて、複数の探偵社を比較することが大事です。

探偵の選び方 まとめ

  • 探偵業の届け出をしているか確認しよう
  • 大手探偵社の料金は中小探偵社の数倍
  • 大手探偵社の調査は中小探偵社が下請けでこなしている
  • 弁護士・元警察官・テレビ出演は評価の基準にならない
  • 探偵ランキングサイトや口コミの内容をあてにしてはいけない。
  • ホームページに料金が提示されていなかったり、曖昧な料金の探偵社は除外しよう
  • 料金後払いの探偵社が理想
  • 素行・浮気調査の調査員は2名が基本
  • しっかり調査が行われるのならば、料金が20万円でも100万円でも結果は一緒
  • 最低でも3社ぐらい問い合わせをして話を聞いてみましょう